简介
Amazon.co.jp ひな菊25歳。生まれたときから父はなく、母も幼くして交通事故で亡くした。今は高春のところに居候して、おじさん夫婦の営む店でやきそばを焼く毎日だ。幼いころ別れた親友ダリアを今も思い出しながら…。 ひな菊の人生はドラマチックだけれども、ひな菊の毎日は決してドラマチックでない。他人に話すほどのことでもない。だけど、誰もがひとりで感じているようなこと。そんなひな菊の「つぶやき」が、「まゆ毛のない娘(こ)」を描く奈良美智のイラストで、見事にイメージ化される。 「ばななさんから原稿をもらっていろんなシーン、そのイメージを絵にしてみた」 「いつも強く奈良美智さんの絵をイメージして書きました」 と「あとがき」で称えあう2人によって生まれた本書は、1998年11月から2000年1月まで月刊誌「CUT」に連載された小説の単行本化。 赤い表紙は奈良美智のイラスト集、黄色い表紙が吉本ばななの小説。2冊が空色のボックスに収まった。中島英樹が装丁した布張りの本はビロードの感触が何とも心地よい。ぜひ手にとって確かめて。読んで、見て、触れて、味わう本。(松本肇子) 内容(「BOOK」データベースより) たて笛、林、ダリアとひな菊の幼い魂の約束—。吉本ばななの小説、奈良美智の絵画、そして中島英樹の装幀。世界が認めた3人の日本人アーティストによる本格的コラボレーション『ひな菊の人生』は、世紀も国境をも超える、ファン待望の永久保存版です。 内容(「MARC」データベースより) 吉本ばななと奈良美智の魂の交信から生まれた共作本。ダリアとひな菊の幼い魂の約束を描いたばななの小説と、そのイメージを絵にした美智の絵画の2冊組。『CUT』に連載された小説をまとめる。